ハート島熱風食堂
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黒島紀行

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ハート島の原景をたずねて 黒島写真紀行

ハート島のモデルとなったのは、沖縄の最南・八重山諸島にある黒島という島。 その島の風景を写真でご案内します。 物語の舞台を思い浮かべながら、ちいさな島旅をおたのしみください。



 島の道

港でお客を迎えた車は、まっすぐな道をはしる。右も左も牧場。すれ違う車はない。 人口二百人たらず。ちいさいけれど素敵な島だ。


 牛の島

あちこちでのんびり。牛の数は人の十倍。 港近くの市場でせり落とされた子牛は、内地に渡って上等な肉牛となるという。


 マリーの家

「マリーが住むお家はこのあたりにしよう」と言うと、友人は笑ってシャッターを切った。 手前にパパイアらしき大きな木が見える。


 海につづく道

宿から海まで歩いて三分。舗装されていないのがミソ。 ヒレを片手にこの道を歩く瞬間が最高にいい。


 仲本海岸

干潮になると、干上がったリーフに向けて渡路(ワタンジ)がのびる。 しずかなリーフの内側は魚たちの楽園。


 仲本の海

仲本リーフ内、二本目のワタンジの南あたり。水中では誰もが子供。 いま見たものを誰かに言いたくてたまらない。


 海中散歩

海をゆく筆者。仲本リーフが途切れたあたりだろうか。 ダイバーではないので、水深10メートルまでが僕の海。


 ゴマモンガラ

という魚だった。食えるやつと危ないやつ以外は魚の名前なんてろくに知らないのだが、 とにかくいろんな魚に出会う。


 一日の終わり

夕刻、海は芸術家になる。静かな仲本リーフにみるみる潮が満ちてくる。 パナリをいのぞむ海を涅槃のごとく夕日が照らす。


 空に咲く

どこかの庭に咲いた花。島の人に花の呼び名をたずねると、 「咲いたものはどれも花」と一言。なるほど奥深い。


 集落の道

集落の道は砂。昔ながらの珊瑚の石垣もそのまま。 観光地だからではなく暮らしの場だから。いつもいい風が吹いている。


 お家

赤瓦屋根のお家。ふらり歩けば、どこかなつかしい風景に出会う。


 バナナ

宿の裏手にあったバナナ。手がとどきそうでとどかない。 赤紫のホウの中にちいさな花が咲く。僕がこの花が好きだ。


 海辺の特等席

港のすぐそばで泳ぐ。むかし珊瑚だった岩は根元から侵食され、天然の日よけとなる。 ここにすわって煙草をすうのがいい。


 西の浜

ウミガメが産卵に来るという砂浜。珊瑚は遠いがのんびりするには最高。 流木を砂に立てたのは向こうにいる人だろうか。


 フズマリ

海を見下ろす場所に、珊瑚の石を積み上げてつくった昔の遠見台。 ハブがうようよいるらしいのでむやみにのぼらないこと。


 東筋

いまの島の中心、東筋(アガリスジ)。 いつしか道は舗装されたが、ゆったりした時間は変わらない。


 島の道

なにげない道を友人はカメラにおさめた。 すぐ近くに、なぜか日本の道100選に選ばれた新しい道もある。


 阿名泊

島の北岸、阿名泊(アナドマリ)。海の中は最高に美しいが泳ぐ人はめったにいない。 向こうに見える島は西表。


 黒島灯台

島の最南端にある灯台。この前の海はリーフが遠い。 吹いてくる風によろこんで、実は凧揚げをしている筆者。


 パパイアの花

小中学校のそばに雑草のように生えていたパパイア。 この白い花からやがて実がなり、ふくよかにたれさがる。


 宿の辻

物干しの屋上から宿を見る。ポストの奥はふるい水神。 島の宿はいずれも個性的で、一見しただけでだいたいどの宿のお客かわかる。


 ガジュマルの席

友人が撮った宿の庭先。僕にとっても黒島を象徴するような場所。 昼間はここでぼんやり空を見上げ、夜はとことん飲みかわす。


 港近くの海

ミンクロ船で沖へ出る。海底からでっかい珊瑚の根。 見慣れた港の海がこれほど綺麗だったとは知らなかった。


 港近くの海

ここまでになるのにいったい何年かかったのだろう。 潜ってみるとテーブルの下にはたいてい魚がかくれている。


 港近くの海

水中で光が揺れる。だからよけいに珊瑚が美しい。 どういう生き物かいまだに理解できないのだが、僕は珊瑚が好きだ。


 仲本海岸の午後

仲本には日帰りのスノーケリング客も多い。 浜の降り口にはシャワーが整備され、売店もできた。思い思いの午後が過ごせる。


 夕暮れの仲本

夕暮れ時になると、なんとなくみんながここにやってくる。 昼間にぎやかだった海はふたたび地球に返された。あとは飲むだけだ。


 朝の花

本日快晴。朝からとても暑い。おもてに出るとかすかに波音。 思うに島は朝がいい。だから日帰りだとものすごく損だ。


 仲本民宿通り

島のメイン道路を自転車がゆく。 荷物をまとめ、今日島でどんなことが起こるのだろうと思いをめぐらせる。最終日はいつもそう。


 手をふる港

港は出会いと別れでできている。お見送りもまた黒島名物。 手をふる人はどんどん小さくなり、やがて島の一部となった。






黒島旅記
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